2012年12月09日

サンタは、お馬でやってくる。

みなが貧しく大変だったころ、我が家はもっと大変でした。父は脱サラでなれない印刷業に四苦八苦。それなのに一度だけ、クリスマスの朝枕元に、中にお菓子がいっぱい入った銀の長靴が、置いてありました。
「わぁーすごい、サンタクロースだ!」と喜びながら生来の探索好きな私は、「ねー、サンタはどこから来たのぴかぴか(新しい)どんな人exclamation&questionどうやって来たのプレゼント」とすかさず両親に聞きました。そんなこと予想しなかった母は、父に答えを振ります。父はすまして「あー、あの山の上からトナカイに乗って降りて来たんだよ。」と答えます。それからは、私の質問攻めに父は根気よく答えて、今思うと「よくまぁー、ぼろが出なかった。」と感心するほど見事なお話を聞かせてくれました。父の想像力は、毎晩のお話タイムで実証済みですが、私達は、サンタクロースがいない事に気がついたのは、小学生になってからでした。それからは、裏山が不思議な空間に思え、寒くなると母の「おお寒小寒、山から小僧がやってくる。」という歌にも、その小僧に思いをはせ、母の小僧話にも聞き惚れたものです。


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そんな訳で、保育園、非行の自立支援施設、児童養護施設では、私が話す「サンタクロースがやってくる。」は、とても説得力がありました。ちなみに、自立支援施設は、小5、から中学生を相手に「サンタは本当にいるの、だってね・・・・exclamation&question」が信じられたのですから。中学2年のA君は「ウソばっか、雪が無いのにどうして寮(寮生活)まで来れるんだよダッシュ(走り出すさま)」とくってかかります。すると「A君、ここは馬で来るんですよ。だってベランダで、コトッ、て音、僕聞きましたもん。」とベランダに置いたクリスマスプレゼントを見つけた小5のM君が、真剣にA君を説得していました。いつも醒めたA君も、そのM君の姿に優しく「あ・・・、うんそうか。」と答えていました。今まで両親からプレゼントや、サンタの話などされたことがない子達です。東京都の予算から出る少しの年末特別金を、工面して買えるささやかなプレゼントに夢を託す子ども達の夜でした。さて、今はそんなお金も予算もあるのでしょうか?福祉関連の施設が民営化され、自分で選べなかった運命に翻弄されてきた子供達に、さらに追い打ちがかかっています
posted by ちひろ at 20:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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