2011年09月14日

子ブタ物語(U)

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ある日のことでした。いつものように私が豚肉のソテーを切り分けて、少しずつ子ども達に分けようとすると「要りません。」と断られます。「あれ?」と思い、ほかの子に分けようとするとやはり、「要りません。」と言う返事が返ってきました。次々と同じような返事が返り、誰もお肉をもらいません。しかも皆一様に、「要らない。」の後は口を固く閉じて一言も発しません。「おかしいな?」と思いつつ、いつも大喜びするK君にもう一度「ごめんね、お医者様にとめられているから、やっぱり先生のお肉たべてくれる?」と聞くとK君はいとも簡単に「あっ、そうですか。それなら・・・!」と今度は嬉しそうにもらいました。すると「ずるいですよーK君。先生のおかずが無くなるから、これからお肉をもらうの、止めようって皆で相談したでしょう。」と下級生から抗議の声が上がりました。K君は「そうだけど、先生、お肉食べられないっていうから・・・」すると他からも「駄目ですよ。おれ達に食べさせるためだって解っているのに!」とやはり抗議の声がでました。「そうだったのね。私の気持ちがこんなに届いて大切に思いやりで返してくれる。ここに来て、こんな温かい想いができるなんて」としみじみ。そのあとは「心配しないで、本当なんだから。だから少しずつだけど皆で分けようね。」と分けました。それから数日経ち、同じような肉の日には、おかずの乏しい私のお茶碗の横にそっと、朝食に出た海苔の袋が添えてありました。
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2011年09月12日

今日はお十五夜です。

今日12日は中秋の名月、御十五夜です。6年ぶりの満月とか。
近所を自転車で回り、やっとのことでススキを見つけ、我が家でもお月さまへのお供え物が、済みました。そういえば、昨年も暑かったのでススキを見つけるのに苦労しましたが、今年の方がススキの穂の出具合は遅いようです。


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2011年09月10日

子ブタ物語。(T)

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非行に走っ子ども達の自立支援施設で働いた時の経験は、「人間やっていて良かった。」と思わずつぶやいてしまうほど、子ども達から教えられることばかりでした。一番信じられるはずの親からも、裏切られ放置されてきた子ども達。私が「同じ経験をしたらどうだったのか?」と思うほど悲しい体験をしてきた子ども達です。ところが、心の奥には大人たちでさえ失った輝きを、沢山持っていました。黒ハート

施設での一番の楽しみは、食事です。月に数回、豚肉のソテーがでました。育ち盛りの男の子の大好きなメニューです。予算の関係で彼らが満足する量は、出ません。私は少しでも多く食べさせたい一心で「先生はお医者様から肉は禁止なの。だからお願い、みんなで少しずつ協力して。」と一切れずつ分けました。最初は「ずるいよ、残したらいけないです。」とお説教した子も、大好きなお肉が余分に食べられるのと人助け。「そうですか。しかたないなぁー。」と食べてくれるようになりました。ところがある日・・・・!この続きはどうなったのでしょうか?
posted by ちひろ at 12:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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